公式領収書(電子インボイス・レッドインボイス)
ベトナムにおいて、事業で使用した費用を損金算入するためには公式領収書が必ず必要になります。レシートや非公式の領収書では損金算入できないため非常に大切な書類です。公式領収書は赤色をしているため通称レッドインボイスと呼ばれています。また、仕入れVATとして売上VATから差し引きするためにも必要なものです。
2020年11月からは電子インボイスへの完全移行義務という政令がでていましたが、2021年6月現在、完全移行は2022年7月まで延期となっています。
レッドインボイスの種類と発行方法
レッドインボイスの種類には①VATインボイス、②販売インボイス、③非関税区における組織や個人用の販売インボイスとありますが、多くの場合、VATインボイスを理解していればよいでしょう。
発行方法については、①自社印刷、②印刷会社が印刷したものを利用、③税務署から購入して利用、④電子インボイスとあります。2022年7月からはすべての企業が電子インボイスのみ利用可能となりますが、それまでは紙のインボイスも発行可能となりますので、自社の会計スタッフやコンサルティング会社に相談してどの方法で発行するか決めるといいでしょう。
公式インボイス(レッドインボイス・電子インボイス)を発行するためには、「受領者の税務コード」「受領者の正式会社名や住所(ベトナム語)」が必要になります。これらは一文字でも間違えていると修正手続きが必要になり非常に面倒なことになります。そんなときに便利なのがベトナム財務省ウェブサイトです。
ベトナム財務省ウェブサイト
受領者の税コードさえわかれば、その企業の名称や住所など正式な情報を閲覧することが可能です。
VATインボイス(レッドインボイス)を紛失した場合には罰金が課せられます。尚、VATインボイス(レッドインボイス)については完全電子化される方向であり、2022年7月からは全ての企業で電子インボイスの適用が求められることとなっています。電子インボイスの方が管理もしやすく、紛失の恐れもないですね。
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